INTERVIEW

01 02 03

窪田 真太郎

Chief Marketing Officer (CMO)

GMに抜擢されるも、苦戦を強いられた2年間

INTRODUCTION
ゼネラルマネージャーとしてマーケティングギルドをまとめながら、自身も「マーケティングスペシャリスト」として前線に立つ多忙でやりがいのある日々。しかし、より高度に求められる戦略立案やクリエイティブ制作が、窪田さんの目の前に大きな壁として立ちはだかった。

ギルド内を4チームに分け、
統括しながら、自らも動く。

マーケティングギルドについて詳しく聞かせてください。ギルドの中は複数のチームに分けられているんですか?

現在ギルド内は大きく4つのチームに分けています。1つ目は消費財メーカーで言うところのブランドマネージャーのポジションにあたるような「マーケティングスペシャリスト」というチームで、そこは「どうやってファンを連れて来るか」をプロデューサーや開発ディレクターといっしょに考える、マーケティングブレイン的な役割を担っています。2つ目は「ファンマーケティング」というチームで、ゲームを遊んでくださっている方々に対して、アプリの「外」でもよりファンになってもらえるようなコンテンツや企画を開発・実施する部署です。3つ目はデジタル広告の「運用マネージメント」で、「いくらの予算で、これくらいのKPIでやってほしい」ということを実行するチームという感じですね。最後が「クリエイティブ」のチームで、宣伝物や販促物や広告バナーなどを作っています。

窪田さん自身はGMとして、4つのチームを統括して見られているんですか?

はい、そうですね。ただ、もちろん統括もしているんですけど、自身も「マーケティングスペシャリスト」として手を動かすことが多いです。

窪田さんが大切にしている、アカツキならではのマーケティング戦略というのはありますか?

まず、「ファーストミートからライフタイムまで」、ファンの方々に寄り添いながらマーケティングを考えることを重要視しています。その上で、アカツキならではの特徴はというと、開発段階からユーザーインタビューなどマーケットリサーチをサポートしたり、「どういうゲームとして見られていきたいのか」というブランドパーソナリティーを定義したり、トーン&マナーの設定といった「ブランドメイク」を初期段階からプロデューサーといっしょに考えたりすることかなと思います。当然、リリース前後の広告施策やSNSの企画運用、リアルイベントの開催、放送コンテンツの企画といったファンマーケティングまでを一気通貫で担当しています。

苦労して企画を出すものの
ことごとく「外れる」

そうした多岐に渡る仕事の中で、苦労したり、壁にぶつかる場面もありましたか?

ちょうど社内の大きな体制変更によって急遽GMに就任した頃で、部署戦略を考えるようなポジションになったこともあり、今振り返ると2017~18年は結構苦しんでいたと思います。その当時のアカツキはプロモーションが得意な会社でした。しかしモバイルゲーム市場が成熟期を迎え、プロモーション偏重のマーケティングから、ファンのニーズに対応する総合マーケティングへの変化が求められるタイミングでしたので、消費財メーカーが取り入れているようなフレームワークを取り入れるように、戦略を切り替えました。ただ、フレームワークを活用して戦略立案をしてはみるものの、そもそもの経験や引き出しの数が少ないので当然成功確率も低くなり、苦労して企画を出すもののことごとく「外れる」ということが続いてしまいました。個人的にも、新卒時代から築き上げてきたデジタル広告のスペシャリストとしてのキャリアを捨てることを決意してアカツキに来たものの、ゲーム市場においては何も誇れるキャリアがなかった時期でもあるので、恐れや焦りはありましたね。

そこから、いかにして上向きに成長させていったんですか?

プロデューサーや開発ディレクター、それに担当役員の方々が粘り強く向き合ってくれたのは大きかったですね。相対的に見れば2017~18年って「3対7」くらいで負けていたと思うんですけど、そこで「負けたからもう打席には立てないよ」ではなく、なぜ負けたのかを振り返った上で打席には立たせてもらえました。そうやって得たものを「どう生かしていくか」をみんなが粘り強く見守ってくれたことで、それまでに経験した失敗をポストモーテム(プロジェクト終了後に事後分析をすることで組織知を高める取り組み)にして、2019年は好調に転じることができたと思っています。

「得たもの」とは具体的にどういったものでしたか?

当時は特に、ファンマーケティング領域での成功体験を得られたことが大きかったです。アカツキとして初めての定期動画コンテンツの制作や、ファンミーティング、コラボカフェ、それにコミケなどがうまく回り始めたことはマーケティングギルドの大きな一歩になりました。とは言えまだまだ課題はありますし、課題自体の難易度も上がってきているので、2020年も進化しながら「脳味噌の雑巾を絞り切る」思いで臨みたいですね。