INTERVIEW

01 02

湯前 慶大

Chief of Staff, Games

苦難を超えて見えたこと、理想のチーム、人材について

INTRODUCTION
数々の苦難を乗り越えてきた湯前さんは、理想のチーム像、そしてそこに求められる人材についてどんな考えも持っているのだろうか。自分の心に正直に、挑戦と変化を恐れないその姿勢は、アカツキが掲げるビジョン「ハートドリブン」にも自然と重なる。

挑戦、改善、良いプロダクト。
そしてまた挑戦という「螺旋」

職能組織をまとめる立場として、湯前さんが目指す「理想のチーム像」について教えてください。

「個人が成長し続けられる組織」にしていきたいです。それぞれの個を尊重しながら、いかに情熱の小さな火を燃やし続けられるか。それが大事なことですね。

そのためにはどのような取組みが必要だとお考えですか?

「積み上げ」と「挑戦」がキーワードだと考えています。

「積み上げ」とは、社員一人ひとりのスキルアップということですか?

と言うよりも、組織全体としての失敗と改善の経験の「積み上げ」ですね。例えば僕が2014年に参加していたチームではトラフィック過多によるシステムダウンが何度もあったんですけど、昨年参加していたチームでは2014年時に比較しても数倍規模のトラフィックがあったにも関わらず、一度もシステムダウンは発生しませんでした。これこそ失敗と改善の経験が生かされた事例であり、その「積み上げ」によってチームの技術レベルが格段に上がった結果として”今”があると思うんです。逆に言えば、いきなりパワーアップすることなんてないんですよね。実際、これまでも背伸びし過ぎて失敗したプロジェクトはいくつもあります。

「挑戦」についてはどのようにお考えですか?

例えば、ある程度運営が続いているプロジェクトに携わるとして、昔からいるメンバーにとっては当たり前にやっていることでも、新規のメンバーにとっては新しい「挑戦」になるようなことってあると思うんです。つまり、挑戦の対象なのかどうかは絶対的な指標はなく、人によって変わるものなんです。新規の方が「挑戦」することは、その人にとって新しい知見となります。今までその仕事に携わっていた人もまた、新しいプロジェクトに「挑戦」できるようになります。「螺旋的発展」(参考文献はこちら)という言葉がありますが、失敗も含めたこうした「挑戦」の繰り返しによって一見より戻しが起こっているようで、みんなが次のステージに上がっていくことができるのです。結果的に良いプロダクトや、次なる「挑戦」へ脈々と繋がっていくと考えています。

そうした「螺旋」の中で必然的に起きる失敗についてはマネージャーとしてどのように捉え、対処されていますか?

ショートタームで見たらもちろん失敗ではあるんですけど、最終的にはうまく回ることの方が多いんですよね。そして、失敗は強烈な学習経験になる。あえて失敗を許容することで、「失敗からの学びをデザインする」ことが肝だなと思っています。例えば、僕がチームをマネジメントするとき、あえて失敗してもらうことがあります。このまま進んだら8~9割失敗するだろうなー、と見えるとき、あえて何も言わないでおくのです。そうすると想像通りチームは失敗するわけですが、そこから振り返りを促すんです。そうすると、どうすればこの失敗をしないで済むのかチームは学習するんですよね。失敗させないようにするのはチームが学ぶ機会を奪っている、と考えても良いと思います。もちろん、失敗が大事故にならないことが前提ですが。

求められるのは、未来に対して
最適化していきたいと思える人。

湯前さんは、これからのアカツキに求められるのはどんな人材だとお考えですか?

変化を楽しめる人、未来に対して最適化していきたいと思える人だと思います。

それはアカツキという会社自体も「変化し続けている」からでしょうか?

そうですね。アカツキは今まで「良いタイミング」で変化をしてきた会社だと思っています。仮に現状維持にとらわれて変化せずにいたとしたら、そのときに最適化されすぎてしまい、今のような会社の形は成り立っていなかったはずです。

そうした変化し続けられるアカツキの社風というのは、どのように培われてきたものだとお考えですか?

塩田(アカツキ共同創業者、現非常勤取締役兼ハートドリブンコーチ)をはじめ、それぞれの役員が適切な権限委譲を進めながら会社を作ってきたことがすごく大きいと思っています。その上で成長意欲を持った多くのメンバーが、それぞれ「自分が成長するためにどうすればいいか」や「会社の利益のためにどうすればいいか」を考えられたことがすごく良かったのだと思いますね。

そうした社風に、湯前さん自身も「助けられた」と思うことはありますか?

常に裁量を持って働けていることですね。僕のやっていることは最終的にはプレイヤーのためになることだと思ってやっているのですが、それを心の底から信じてやれています。誰かに命令されてやっているわけではない、と思って仕事が出来ている状態そのものが一番助けられている、と思っています。

入社した時を「0点」として、理想を「100点」としたら、現在の湯前さんは何点ですか?

入社当時の理想には今の時点でもう到達していると思うんですけど、理想がどんどん高くなっていっているというか、良い意味で遠ざかって行っているような感じはします。

理想もまた「変化し続けている」ということですね。

そうですね。理想はそのときに見えている視点からの到達点であり、状況が変われば理想も変わってくるので。だからこそ理想を追い求めることに集中しすぎないで、今やるべきことをちゃんとやることが大事だと思っています。